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西安便り2-3(09.5.9)

西安便り2-3(09.5.9)

你们好!

“中国だい好き”の皆さんお元気ですか。

西安便り2-3(09.5.9)_b0098096_1844966.jpg西安は牡丹も芍薬も終わり、今は薔薇とスミレが満開です。交大の校内も隣接する興慶宮公園も何時も何かの花が咲いています。交大の近くには3件の花屋があり、日本の花屋と変らない程の花や鉢を売っています。西安市民は樹木や花を大変大事にしており、また楽しんでいるようです。



西安便り2-3(09.5.9)_b0098096_2242916.jpg交大の北側に興慶宮公園がありますが、道を隔てただけですので、校内の延長のような気がしており、良く散歩に行きます。一周して帰ると1時間から1時間半位かかります。






西安便り2-3(09.5.9)_b0098096_222591.jpg公園の北門周辺では朝6時ごろから毎日朝市が行われており、野菜を中心に、果物、肉、魚そして粽や小吃等を売っています。野菜は見るからに新鮮で一番売れているようです。肉は豚肉が中心で、見た目は新鮮で、これも良く売れています。魚は一寸干からびた感じで、買う人が居るのかなという感じでした。果物は瓜が旬で、西瓜、マクワ瓜、ハミ瓜と種類も多く、またサクランボや桑の実もあります。瓜は中々美味しくて、2、3個買って冷蔵庫にストックしてあります。

以前にも書きましたが、交大のキャンパスは約2万人の学生が全寮制で生活しています。広い構内には陸海軍や警察の出先事務所、郵便局、銀行、病院等の公共的な施設に加え、複写センターや携帯電話会社の店舗、そして生活に必要な食堂、食品や雑貨の売店、本屋等が点在しています。

西安便り2-3(09.5.9)_b0098096_2202657.jpg面白いというか変った施設では、浴場があります。本科生の宿舎の大半は風呂もシャワーも付いていないようで、週何日か浴場(シャワーのみで仕切りも無いようです。)に行かなければならないようです。留学生楼の近くに給湯センターがあり、学生は毎日授業に出るときに大きな魔法瓶をセンターの前に置き、帰りに持ち帰るようです。顔を洗うだけではなく、体を拭いたり、お茶を飲んだり、お湯は大事に使っているようです。
我々日本人の感覚からするとシャワーしかないということですら違和感がありますが、中国人の学生たちは上手に生活しているようです。

西安便り2-3(09.5.9)_b0098096_2255347.jpg校内の奥まったところに白居易(772-846)の遺跡を見つけました。6年間住んだ寓居の跡地で、東亭という小さな庵と石碑があり、小さな公園になっています。白居易は洛陽に生まれで龍門石窟に隣接した寺にその墓があります。詳しいことは判りませんが、30歳代の頃は長安におり、40歳代中ごろからは杭州・蘇州等に赴任し、66才頃中央に戻って71歳まで任官したよう。この晩年の寓居かもしれません。最晩年は洛陽の禅寺で過ごしたようです。西安は何処に行っても歴史があるので面白いです。
 
西安4週目、交大の日本語学科の学生や理系で日本語を勉強している学生と付き合い始めて、中国の大学入試事情が少し判って来ましたのでお知らせします。
全国統一試験は理系と文系に分かれており、高校も進路に応じたクラス編成になっているようです。理系の試験科目は英語・数学・国語・物理・化学、文系は英語・数学・国語・歴史・政治で、各科目150点満点。合計で750点満点です。
全国の最高位大学は清華大学で合格ラインは680点くらい、続いて北京・上海の理系大学で660点くらい、交大はその次だそうです。志望校は第1志望、第2志望があるようですが、第2志望への合格は中々難しいようです。また、大学の所在する市や省では若干の加点があるようです。
ところで、交通大学の日本語学科の各学年の生徒は30名くらいですが、90%は理系志望者であったそうです。どうも経緯は良く判りませんが、北京や上海に理系大学を第1志望にしており、若干合格ラインに届かなくて交大の日本語学科に来た人が多いようです。
日本語学科は女性が多いと思っていましたが、今期の1年生は男性21人、女性9人です。
就職については、殆どの人が西安ではなく、北京や上海に行きたいと言っています。

(追伸)
 最近の中国でのニュースは、5月12日で四川大地震の1周年を迎えますので、連日復興状況や耐震対策などが放送されており、全国的なキャンペーンのようになっています。  
新型インフルエンザの露出度は香港での感染者報道をピークに、極端に少なくなっています。また、新型インフルエンザの呼び方も、従来の“猪流行性感冒”から“全世界甲型HINT流行性感冒”に変っています。豚の価格下落の影響があったのかもしれません?
今日のテレビでは、日本の成田での感染者と厚生大臣の記者会見について報道していました。

中国、特に西安は春が短くもう初夏の陽気になっています。日本の梅雨の季節をとばして春が夏に直結しているようです。季節の変わりが早いとどうも戸惑います。
今回の留学は短いので、日本の夏ごろには帰国します。

 再見!

2009.5.9
長尾圭介
 

by zuixihuan | 2009-05-11 22:09 | 西安便り