東京都東久留米市の「グループ・中国だい好き」です。中国がだい好きな方々とのネットワーキングを大切にします。


by zuixihuan

雲南便り三―(2)

雲南便り三―(2)

 中国だい好きの皆さん:

 お元気ですか。

昆明は旱魃で少し埃っぽいですが、長閑でのんびりした街です。近頃は、空が俄かに暗くなり雷が鳴って急に雨が降り、10分ほどでまた太陽が出るといった日も有りますが、木の葉の埃を落とした程度で、旱魃対策になりません。東部の菜種産地では花が咲いても実が実らず収穫が3割減、西部のサトウキビは壊滅的、北部の麗江や大理では温暖化で山の雪が少なく、田植えの水が足らないという話です。

 昆明に来て1か月が経ち、少し落ち着いてきました。市内至る所で地下鉄工事と高層マンションを造っています。 地下鉄工事計画は6路線あり、昨年6月末に新空港が開港したときに、空港から市の中心部までの3分1区間の高架部分を開通しましたが、未だ他の区間は開通していません。

 昆明市の中心部は彼方此方で再開発していますが、商業開発を計画している元の空港跡地の「巫家坡」、車で1時間程離れた郊外では、南部の行政・学園街区「呈贡(chenggong)」、西部のリン鉱山と野菜農場、温泉の「安寧」、東部の農場と大規模工業団地「嵩明(songming)経済開発区」は大規模な開発です。特に嵩明経済開発区は自動車の組立部品製造、家具製造、飲食品の製造、容器等包装材の製造、物流拠点等の企業誘致を計画しており、既にインフラは既に整備され、企業誘致やベンチャーの導入を盛んに行っています。

拠点間道路は比較的早く開通していますが、大量輸送機関の地下鉄工事が遅れており、何となく全体の規模が大きいためか、開発スピードが鈍化しているように感じられます。
昆明市役所は「呈贡」に、既に市役所や大学機能を移転していますが、地下鉄工事が遅れており、地価も下がり不便な場所となっています。この区間の地下鉄工事現場で、1月の試運転中に列車が脱線し死傷者が出る事故が発生しています。最近やっと事故原因と開通予定を公表したところで、事故原因は600m毎に設置した防災出口の扉が、設計ミスにより、試運転の風圧で走行中の車両の上に落下したということです。固定方法に問題があったようで、設置した扉全部を撤去し、これから業者を選定して4月末までに設置を完了するとしています。そして、5月20日から顧客を載せて試運転をするそうで、大学の先生の中には2年は乗らないという人もいます。
 
 先日、雲南省で最大の晨農農業集団が「嵩明」で開発しています1000亩(約70万㎡)の有機野菜栽培、観光農園、ホテルレストランの施設を見に行って来ました。
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昨年末には開園すると言っていましたが、全体工事が遅れており、ホテルや配送施設は躯体のままでした。しかし、農場は稼働しており、葉物野菜は一部出荷が始まっています。この農場で福島県の武田さんという若者が、4万㎡程の区画で「武ちゃん」ブランドのトマト栽培に取り組んでおり、当面北京、上海、成都等の日系スーパーへの卸を目指しています。雲南の大学の日本語学科卒業生が2人いましたが、更に3人ほど増やすと言っていました。    
因みに雲南省の野菜の年間生産高は2300万t、400億元の売上げで、内1700万tが省外に輸送され、北京にも650万t送っているそうです。中国の高速道路は何処もガタガタで車のサスペンションも悪く、葉物野菜を長距離輸送すると、着いたらバラバラになっていつこともあるそうでが、「嵩明」は空港まで20分の距離に位置しますので、中国国内、東南アジアへの空輸を目論んで優先開発拠点になっています。

 昨年はマスコミも食品安全と教育問題を頻繁に取り上げていましたが、今年は道路と車、オートバイ、人の交通安全対策をテーマにしているようで、規制を強化し、駐車料金も日中1日5元が25元に値上げしています。主な駐車場は幹線道路以外の一般道路です。集合住宅中庭の駐車場まで波及し、揉めています。
 中国は何処の都市も車が増え、交通事故や駐車場、そして交通マナーの問題が噴出しています。
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昆明も郊外まで都市化が進み、車の台数も相変わらず増加傾向にあります。色の濃い中型セダンが中心ですが、最近は高級SUV車も増え、世界中の車が集まっています。
特に電動自転車とオートバイは法規違反が多いので規制を強化し、無登録や二人乗り、逆走は500元の罰金です。人も幹線道路の中央分離帯の柵を乗り越えて横断する人が多く、常習者は罰金50元だそうです。

 私が住んでいる雲大賓館は若者でにぎわう「文化巷」「文林街」の外れに有ります。相変わらずのにぎわいで小さな衣料品店、雑貨店、飲食店、喫茶店が軒を連ねています。気候が良いのでオープンカフェも沢山あります。この界隈は、お客が入らないと2,3か月で閉める店もあり、入れ替わりが激しいです。借家契約の期間が2年間が一般的だそうで、流行っていると大家が法外な値上げを要求するので仕方なく閉店する店もあります。富岡さんの友達の寸さんも、私の住んでいる雲大賓館の中庭に「新天地」というオープンカフェを先月初めに開店しました。
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また、近くに転貸している店がありますが、1年前は「麦肯劳」というマクドナルドとケンタッキーを捩ったハンバーグ屋でしたが、いつの間にか昆明名物の「米线」(米粉で作った面)屋になり、更に今週末には大理料理の店に変わるそうです。

 今日は「清明節」で、連休です。
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雲南省の火葬率は現在88%だそうで、100%を目指して公共墓地の造営整備を進めています。昆明市も分散して何か所か大きな墓地がありますが、特に東部に「金陵公墓」という大規模な公営墓地があり、この時期になると環状道路と東部に繋がる高速道路は大渋滞です。
昆明市は5年続きの旱魃で、郊外では山火事も頻発していることから、伝統的な墓地での線香や蝋燭、紙銭の焼却、爆竹が禁止され、代わりに生花やパソコンを持って行って音楽を供えることを奨励しています。
 私も休日ですのでバスを乗り継いで郊外の五百羅漢が有る「筇竹寺」に行ってみました。寺は家族連れがいる程度で閑散としていましたが、道は途中から枝分かれして山頂の「乙案山公墓」につながるので、車は渋滞し、5、6kmの山道を歩いて登る人が大勢いました。

丁度この時期は季節の変わり目で、木々の新芽も出そろいました。清明節前のお茶は「明前茶」と呼ばれ、香りと甘みがあり一番美味しいとされています。5月の終り頃から雨期になりますので、清明節から雨期までのお茶は「雨前茶」と呼ばれます。
 中国に来て1か月程は体を慣らすということもあり、余り遠出をしたいと思いませんでしたが、そろそろ高地慣れしましたので何処か違うところも見たいと思っています。
中国だい好きの皆さん、日本の春を大いに楽しんで下さい。

 再見!
2013.4,4
長尾圭介
 
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by zuixihuan | 2013-04-07 21:44 | 昆明便り | Comments(0)