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成都便りー3

成都便りー3

中国だい好きの皆さん:

 お元気ですか。

 成都はここ数日太陽が出て急に初夏の陽気になりました。中国の都市は何処も春が短く、直ぐに夏が来るようです。1か月半経つと大分成都の街に慣れてきました.


成都は天府広場を中心に南北に人民北路・南路、東西に人民西路・東路が伸び、その周囲に3本の環状道路とその外に外環高速道路が有ります。更に第2環状と第3環状の間に2.5環状道路が走っています。地下鉄は東西・南北に走っており、ほぼ外環高速道路まで開通して、更に5系統の計画があります。また、東西・南北の道路以外に第2環状道路から10本の道路が郊外に延びています。改めて地図を見ると大変判りやすい都市計画になっています。道路はほぼ片側3車線で、歩道寄りの1車線はバス専用となっています。此れにより、交通渋滞してもバスは順調に走行できます。

 運転マナーの悪い中国ですが、このバス専用路線は不思議なくらい良く守られています。中国の市内バスは、旧式が1元、空調付きの新しいバスが2元ですが、成都では旧式バスを殆ど見かけません。成都ではバスのプリペイドカード(公交卡)を市民全員が持っているようです。月別にチャージしてバス料金が半額となる仕組みとバスは1割しか安くなりませんが地下鉄にも使える仕組みと2方式有り、何れも同時にチャージすることができます。多分新型バスを導入したときに旧料金での利用を考慮したものと思います。コンビニでも、チェーンストアーでもチャージできますので使いやすいです。因みに地下鉄も2元です。
 
 成都駅は北駅がメインで、名所旧跡は西に多く、東と南は新興開発区域といった感じです。2.5環状沿いに鉄道工事が進められており、南駅が7月に竣工します。ここが成都と昆明を結ぶ鉄道の始発となります。また成都―西安―北京を結ぶ高速鉄道も工事が始まっており、インフラと都市機能の整備が順調に進んでいます。
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近くの養蜂箱の後ろの高層マンション

 四川師範大学は東南に延びる道と2.5環状道路の交差する内側にあり、市街地と新興住宅地の境に位置します。幹線道路の一つに面していますので、バス便はとても良いです・成都の中心は未だ大型ビルを建てていますが、ほぼ整備が整い、第2環状、2,5環状の交通便の良い場所に大型ショッピングモールが建ち、今盛んに郊外に向けて大型のマンション群が建設されています。大学周辺でも見えるところだけで4か所、南に向かった道路の延長上には1kmに1か所と大変な建設ラッシュです。価格も㎡8,000円位し、1回の分譲がほぼ500戸くらいです。今年は公共住宅が3万戸、民間住宅が10万戸位新たに供給される様です。大学も郊外の分校キャンパスの隣地に「川範・学府城」と名付けた住宅を開発供給しており、門に一番近い場所の展示営業所を設けています。
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校内のマンション販売センター

 成都は公園や道路・街区に緑の多い街で、特に2.5環状の外側は道路の両側20mをすべて緑地地帯にしており、また市は第2環状の両側の建物は屋上緑化を進めると発表しています。大学からバスで南に向かって5つ目の停留所に「三圣乡花卉市场」という花市場があります。此処は2003年に成都市が花博を開いた場所で、広さが200万㎡(縦1km・横2km)の規模があり、数百件の花屋が集まっています。昆明の花市場は卸市場でしたが、此処は殆ど小売り店舗です。鉢物の花・緑葉植物が中心で、切り花、屋上庭園用の植木もあります。品揃えの多さと、車顧客の多さに、この街のマンション生活の豊かさを感じます。因みに鉢物の花は15~25元(300~400円)、胡蝶蘭が1株35元、10株寄せ植えした豪華な鉢が380元(6,000円)、シンビジュームが1株120元、寄せ植え鉢が560元(9,000円)、椿や桜の植木は1本40元くらいです。
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 街に慣れることは食事に慣れることでもあります。値上がりしたのか地域差なのか良く判りませんが、食べ物は昨年より2割ほど高い感じがします。朝は部屋でパンを食べますが、休日は校門の周辺に行きます。昆明ではコーヒー店のモーニングサービスか小さな蒸篭に8個ほど入った小包子でしたが、ここにでは万頭か肉マンとお粥です。お粥も西安や昆明は米から煮る「粥(zhou)」でしたが、此処はご飯を煮た「稀饭(xifan)」です。「泡菜(四川の漬物)」と一緒に食べると腹がスッキリして気分が良くなります。因みに。万頭1元、肉マン1.5元、稀饭1元、泡菜0.5元です。私の朝飯は3元(50円)です。
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 麺類は普通の麺と米线(米の麺)とがあり、1両6元、2両8元、3両10元と表示してあり、どの店もほぼ同じ値段です。(1両は50gです)また、「抄手(chao shou)」という表示があります。初めは何か判りませんでしたが、ワンタン(馄饨)のことでした。ワンタンと言えばスープの代わりでしたが、此処では汁餃子の様な感じで、餃子より喉越しが良く、最近は専らこれを食べています。面白いのはスープの種類が色々あることです、抄手のメニューを見ると、口蘑(キノコの一種)、清汤、红汤、红油、辣麻と書いてあり、順番に辛くなっていきます。私は勿論清汤抄手を頼みますが、値段は麺と一緒で、1両、2両と注文します。ご当地の名物料理は火鍋ですが、未だ食べていません。
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 それから、この地では茶館は至る所にありますが珈琲店は余りないので美味しい珈琲を飲めません。また不思議に思うのは、どの都市でも理髪店が有りますが、此処では美容室ばかりで理髪店は未だ見かけません、理髪店も美容院も男女共に整髪してくれることは判っていますが、今のところ行く気にならないので、伸びた髪は自分で鋏で切っています。
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 今のところ専ら市内を探索していますが、また違うところに行きましたら様子を報告します。

2014.4.13
長尾圭介
by zuixihuan | 2014-04-15 05:54 | 成都便り