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西安便り3

西安便り3(2008.9.18)

――没有尝过味道就感到讨厌(食わず嫌い)――

你们好!

“中国だい好き”の皆さんお元気ですか。
西安に来て約1ヶ月になりました。先週から授業も始まり、何となく落ち着いた気分になったところです。2週間ほど早く来ましたので、当初は、留学生楼の日本人は春からいる沖縄大学生3人と数人のみで、私は1人で1日1ヶ所公共汽車に乗って名所旧跡めぐりをやっておりました。

西安便り3_b0098096_6253733.jpg毎日フロントの叔母さんに、何処のバス停から何番のバスに乗れば良いかを聞いて行くのですが、バスを降りてから何度も迷子になったり、乗るバスを間違えたりしたお陰で、街の方向感覚や、帰りのバス停等の目星が少し着くようになってきました。  
  
西安交通大学(地元では「交大」といいます。)のキャンパスは南北4km、東西3kmくらいの広大な敷地で、大学周辺のバス停も南門、東南門、北門と3ヶ所あります。学生約2万人が生活し、勉強している規模ですので、校舎や図書館や研究棟以外に、2ヶ所大きな学生食堂があり、麺や包子の専門店風の食堂も数ヶ所あります。また、数ヶ所の売店と銀行、郵便局、クリーニング店等がありキャンパス内だけでも生活できる緑の多い住みやすい環境となっています。 
  
語学留学生は、アメリカ、カナダ、ドイツ、オランダ、スペイン、カザフスタン、パキスタン、モンゴル、韓国、アフリカ系、それに日本で約100名ほどです。とても国際的で賑やかです。日本人は15名で、それ以外に本科生1人と1ヶ月ほどの短期留学が4、5名います。大体若者は大学の3年生で1年間留学の予定者が多く、大学の単位となる人や休学してきた人と色々です。

西安便り3_b0098096_6275650.jpg日本人の60歳前後のおじさんも私を入れて5人います。皆さん多彩なキャリヤをお持ちで、沖縄県庁でハブや海蛇の毒の研究をやっていた人や、鉄鋼のビジネスマンであったり、書道家であったり、考古学に係わる行政官であったりで、中国との係わりの深いバイタリティのある方々です。今年の春から半年、北京の北方工業大学に留学していた人もいます。中年のおじさんも44歳の元小学校教員が1人います。

授業は第2班に編入で、「読写」「口語」「听力」の三教科を週5日、朝8時から12時までやっています。文章や語句は易しいのですが、先生の話やその場で会話文を記憶してペアーで発表したり設問を作ったりするやり方は新鮮で刺激的です。朝15分くらいは先生の話が听不懂ですが、時間が経つと何となく少し聞き取れるような気になるのは不思議です。まるで、頭の中の体操をしてもらっているような気分で、心地よくも感じます。

1週間の授業が終わったところで中秋節(9月14日)となり、3連休でした。旧暦では7、8、9月の3ヶ月が秋で、8月15日は丁度秋の真ん中なので「中秋」と呼ぶそうです。古人は夜の月が最も円く明るいと考え、「賞月節」「団月節」とも言ったようです。
交大も半数くらいの人は実家に帰ってようで少し靜になりました。何処に行っても色々な月餅を売っており、この時期中国人には欠かせない食べ物のようです。5種類ほど食べてみましたが、餡子あり、木の実ありで大変美味しかったです。
9月14日(日曜日)の夜は、鐘楼、大雁塔、南門城壁などがライトアップされ、花火も上がって、若者が多く集まったそうです。私たちは、午後城壁を南門から西門まで歩いて疲れたので、早々に留学生楼に帰り、夜は庭で月を見て、花火は音だけを聞いて一杯やりました。

西安便り3_b0098096_6223514.jpg  前の日の土曜日は、日本料理屋で日本人会があるというので、出席しました。行ってみると、西北大学、西安師範大学、西安外語大学、美術大学と交大の5校の40名ほどの学生の交流会でした。我々も当然学生ですので一緒に大騒ぎして、料理はすき焼きで楽しい夜でした。

私は、何時まで続くか判りませんが、真面目な学生を始めたところです。未だ何処に行きたいとか、何が欲しいとかくらいしか会話ができません。もう少し中国語が聞き取れるようになりましたら、またお便りします。

“中国だい好き”の皆さん。お元気で、色々なことにチャレンジして楽しんで下さい。

再見!
2008.9.18
長尾圭介

by zuixihuan | 2008-09-20 06:18 | 西安便り