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西安便り5(2008.10.19)

西安便り5(2008.10.19)

――树挪死,人挪活――
(木を移せば死ぬが、人は移せば生きる)


你们好!

 “中国だい好き”の皆さんお元気ですか。

  中国に来て2ヶ月近くなります。世界経済も日本の政治経済も激変のようですが、西安は平穏無事です。初めの頃はよく腹の調子を悪くしましたが、どうも冷たいビールと很辣な食事のせいの様でしたので、辣な食事は控えめにしたところ、最近の腹具合は快調です。しかし、風邪がはやっており私も中々抜けなくて苦労しています。先日の国慶節のときに小旅行をして以来、西安の名所旧跡巡りも一休みしていますが、これからは西安の街並みや近郊の窯元等を探索したいと考えています。中国語の授業も、元気な若者と張り合って頑張っています。

  交大の語学留学生はベトナムやタンザニアが加わり、また短期留学生の出入りもあり、一段と賑やかになってきました。交大の留学生は、本科生を入れて全体で40ヶ国550人ほどいます。内訳は語学生100人、医学部生350人、その他の本科生100人といったところです。特に医学部は漢方系ということもありパキスタンが150人と一番多く、他はネパール、インド、タイなどのアジアや中近東、東欧、アフリカの人達です。

西安便り5(2008.10.19)_b0098096_21575489.jpg  10月10日は交大国際交流節(留学生デー)ということで授業は休講となり、午前中は中国語弁論大会、午後は各国のパネル展示会、夜は文藝晩会と大賑わいでした。




西安便り5(2008.10.19)_b0098096_21551210.jpg1週間ほど前に日本チームも歌を歌えということで、10人ほど集まって取り合えず練習を始めました。本番の3日前の朝に急に夜リハーサルをやるという話があって、バスに乗せられ離れた場所にある医学部のキャンパスに連れて行かれました。着いたホールはインド・パキスタン系の人でいっぱいで、何となく違った雰囲気の中に急に入れられ戸惑いながらもリハーサルというより練習をやりました。また、翌日は夜本会場でまたリハーサルです。語学留学生の参加は日本と韓国それに1人でロックを歌うアメリカ人だけです。医学部の各国メンバーは国柄もありリハーサルから熱が入っており、中々の役者ぞろいでした。

西安便り5(2008.10.19)_b0098096_21564079.jpg文藝晩会は1400人ほど入るホールが満席となり、17演目を各国や合同チームが出演し、音響、照明共に本格的で、大変な盛り上がりでした。日本チームの歌は15人で「我只在乎你(時の流れのように)」と「荒城の月」です。インド、パキスタン、ネパール、シンガポール、タンザニア等の国でもロックが圧倒的に多く、歌には国境がないということを実感しましたが、衣装や踊りはそれぞれの国の特徴が出ており、民族性の有る強烈な色彩感やリズム感はとても素晴らしいものでした。

  中国語の授業は、先週から太極拳と正音が始まり、私も平日は少し忙しくなりました。授業には何となく慣れた感じがし、老師の話も概略は判るような気になってきましたが、拼音と四声が中々覚えられません。今までは生词の読み方(カタカナ程度の)と意味にばかり気を取られ拼音と四声を正確に覚えようとしなかった付が出てきた感じです。それにしても、欧米系の非漢字圏の生徒が漢字と拼音と四声と意味を一緒に理解し覚えていることには感心します。中には1年居て会話は流暢だけど漢字は全くだめという人もいますが。それと、听力(ヒヤリング)はとても難しいです。予習をしていても聞き取れるのは精々6割程度です。会話も少しは単語が出てきますが、文章や言葉の遣り取りというところまでは行きません。授業が始まって1ヶ月半ですので、この程度かなと思っていますが。

  授業で若者と張り合ったり、片言の中国語ですが色々な国の人と話をしたり、街中に出て行って道を聞いたり買い物をしたりといった経験は得がたいものです。やはり中国に来て良かったと思っています。

  中国だい好きの皆さん、交大にも2週間や1ヶ月の短期留学生もかなり来ます。中国の観光旅行をされるなら、ツアーよりも行きた都市の大学に短期留学してそのついでに観光するのも中々良いようですよ。

再見!
2008.10.19
長尾圭介

by zuixihuan | 2008-10-23 21:53 | 西安便り