“春節”に中国での‟宝の日々”を思う
2015年 03月 13日
“春節”に中国での‟宝の日々”を思う
吉見 ハルカ
(静岡市在住)
今年も「新春餃子パーティー」に参加でき、おかげさまで大変楽しかったです。懐かしい皆様にお会いし、和気あいあいと作った餃子は格別の味!同じ班のYさんの鮮やかな手際に見とれ、亡き母親と同年生まれの96歳のお元気なSさんと同席等、良き思い出になりました。
顧みれば私は中国で6回春節を過ごし、各地のさまざまな中国人家庭に招待されて一緒に餃子を作ったり、泊めてもらったりもしました。ある時一家団欒の席でこう言われたことがあります。
「中国人はお客を大事にします。殊に珍しい客や遠くから来た外国人は、福を連れてくるといって喜ぶのです」あなたはその両方にあてはまる、と冗談めかされましたが、もてなしの心をごく当たり前に見につけている中国人って素敵だな、と自分を反省したりもしました。
今年は私が日本語教師として‟初上陸”して25年という節目にあたります。初めて担任した学生は今、奇しくも当時の私の実年齢と同じ、きっと皆社会の中堅として活躍していることでしょう。どこでどうしていても、皆がこの春節を明るく幸せに迎えたことを信じています。
中国で過ごした7年余り、異文化体験を通して多くの事を学び、いろいろな人と巡り合って交流を深めることができました。私にとってかけがえのない“宝の日々”だったと感謝の念でいっぱいです。
国と国との間がぎくしゃくしているいま現在だからなお、私なりにこの感謝の思いをなんらかの形に表してつながりつづけていきたい、と切に思っているところです。
2015.2.23
