東京都東久留米市の「グループ・中国だい好き」です。中国がだい好きな方々とのネットワーキングを大切にします。


by zuixihuan

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2012年8月の中国語教室

2012年8月の中国語教室

(会場の確保時期、場所がばらばらなので、情報が集まり次第アップします)

■入門班
 現在休講中。

■初級A班 
土曜日  午後6時00~8時00分(日本人講師)
会場は男女平等センター
8月4日 お休み
8月11日 お休み
8月18日
8月25日

■初級B班 
土曜日 午後1時半~3時半(中国人講師)←時間変更になりましたのでご注意ください。
8月4日 図書館(小)
8月11日 休み
8月18日 生涯学習センター(5)
8月25日 市民プラザ会議室


■中級班  
月曜日 午後5時30分~7時30分 (中国人講師)
男女平等センター(472-0061)
8月6日 男女平等センター
8月20日 男女平等センター
8月27日 男女平等センター


■会話班  
火曜日 午前9時~12時(中国人講師)
8月7日 公民館
8月14日 お休み
8月21日 お休み
8月28日 公民館 
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by zuixihuan | 2012-06-24 04:43 | 教室日程 | Comments(0)

昆明便り2-(5)

昆明便り2-(5)

中国大好きの皆さん:

 お元気ですか。

昆明は5月27日から雨季に入り、曇りと小雨の日が多くなり、朝夕が少し寒くなっています。それでも空気が汚れていませんので、住みやすい街です。
大学の授業は6月15日で終わり、18、19日は期末試験です。今年は春節が早かったので、授業も2週間早く始まり、終わるのも2週間早く終わるということのようです。半期が終わったというより教科書が1冊終わったという感じで、改めて復習してみると、予習したにも拘わらず全く頭に入っていないのにはがっかりです。

昆明市は3年連続の旱魃です。雨季に入り市街地では局所的に大雨が降り、場所によっては道路が冠水し下水が吹き出しているところもあり、例年並みの降雨量(約200mm)だそうです。しかし、郊外の水源地では雨量が少なく、例年の半分(110mm)程度しか降っていません。正確には判っていませんが、昆明市は7つの水瓶を持っており、内2つは半年貯水し、半年放水することにしていますが、旱魃対策としての飲み水の絶対水量が不足しており、将来的な対策を見直すとしています。まだ市内の一部では断水や節水が続いています。

昨年は初めて昆明に来ましたので、私はプーアール茶(普洱茶)の作り方に興味を持ち、産地や加工場、更に高額で取引される野生種のお茶を作っている所を見てまわり、大変面白かったですが、今年は日本の技術と雲南省の環境や農業との係わりがあるところを見てまわることにしましたので、また愉快な雲南生活をまとめられそうです。

昆明の市街地の南西に“滇池(デンチ)”という琵琶湖の半分くらいの大きな湖があります。其処で日本の企業がアオコ処理の実験プラントをやっているということで、商工会が見学会を催しましたので、参加して見に行って来ました。滇池を遠くから見たことは有りましたが、湖畔まで行って見るのは初めてです。2、30年ほど前は泳げたそうですが、今は水泳や釣りが禁止されています。700万人の昆明市の下水を垂れ流した結果、水質は悪化し、リンや窒素が過多となりアオコが発生して、環境汚染の象徴の様になっています。

湖の岸よりにはホテイアオイの筏のような帯が出来ています。その内側を見るとアオコが大理石の様な模様を作っており、汚染の酷さを目の当たりにすることが出来ます。昆明市では湖に流入する川を堰き止めたり、長江に流す水量を多くしたり、ホテイアオイを入れたりと相当の金をかけて対策を行っているようですが、未だ抜本的な解決に至っていないようです。というのも、昆明市は下水処理場を増設しているそうですが、全ての下水管が接続されているかどうかも判らず、また先日も2時間ほどの豪雨があると下水が溢れるという理由で、未処理の汚水を直接放流し、マスコミに叩かれえていました。6、70cmになったホテイアオイも回収していませんので、枯れた苗は湖に沈み腐食して、折角の汚染対策も元に戻ってしまいそうです。

アオコは有毒で、口の中に入ると肝臓を持っている動物は全て影響を受けるそうです。見に行きました実験プラントは日本の日揮(主に中東等で活躍しているプラントメーカー)という会社が、NEDO(経済産業省の外郭団体)の資金で新技術の開発を行っているもので、湖からアオコを吸い上げ、オゾンを吹き付けてアオコとその毒性を破壊し、貯水槽に戻して沈殿させ、それをまた吸い上げて圧縮し、藁などと混ぜて有機肥料にするというもので、現在の実験プラントは1時間当たり600㎥の処理能力があるそうです。この7月で実験は終わるそうですが、広大な湖の汚染処理として有効かどうか、またビジネスとして成り立つかどうかは未知数のようです。
この見学会で、実験プラントもさることながら、巨大都市の汚水処理問題と一旦汚染した自然の回復は気が遠くなるほどの労力と金がかかるということを実感しました。

雲南省で日本が技術提携や出資等で係わっている事業は個人、企業を含めて130件ほどあるそうです。内30%は林業関係ですが、1997年から雲南省は樹木の伐採を禁止していることから、建材ビジネスは低迷しており、他の事業も含めて実際に活動している事業内容は良く判りません。その中で活発に活動しているのは農業関係で、前々回にご紹介した日本・アメリカ・雲南省合弁のシンピジューム栽培会社の他に、昆明南方玉渓市のSB食品のハーブティー農場と昆明市南部の呈貢のカップラーメン等に入れる乾燥ねぎ農場があります。

また中国では、化学肥料や農薬の懸念から都市部の富裕層を中心に有機農法による野菜の需要が急速に高まっており、企業集団化した大規模農場が作られています。この有機農法による生鮮野菜栽培に日本の農業プロが数名、事業コンサルや直接栽培技術指導で活躍しています。

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先日その内の1人である土下さんに昆明市の西方40kmの安寧にあります晨农集団の農場を案内してもらいましたのでご紹介します。(工場前の写真は土下さんと今年雲南師範大学日本語学科を卒業して晨农集団に就職する赵君です。)

晨农集団は20年前、当時オーナーが26歳の時に一族数名で創業し、現在では中国国内以外にシンガポール、マレーシア、オーストラリアに生産拠点を持ち、野菜の苗栽培、耕作、産品の加工(保鮮、速凍、凍乾)、包装材料の生産、物流運輸、市場での販売を行う有機栽培野菜の総合的な企業に成長し、中国の主要都市に供給しています。年商6億元、直接雇用従業員1,300人(農場労働者を含めると3,000~4,000人)、年間栽培苗12億株の規模となっています。農業企業の進出は農村の雇用確保、所得拡大に直結しますので、中国政府や省市は資金援助、補助金支給や1次農産品の高速道路輸送の無料化などの積極的な推進政策をとっているようです。

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苗床

安寧の農場は、昆明の西駅からバスで1時間、安寧で別のバスに乗り換え南下して約40分です。周りに小高い山があり空気が澄んでいますので、丁度長野県の清里辺りの高原野菜を作っているところと風景が似た感じです。7年前に初めた農場だそうで、集荷した野菜をスーパーに出荷するために洗浄選別してパック詰めする作業場や保冷車に積載して出荷するまで保管する冷蔵室などの綺麗で近代的な大きな建物が目立ちます。
この農場では、オランダの技術により、細かく区画された発泡スチロールに機械で土と種を植え付け、それを水耕栽培で育成し、栽培契約農家に栽培委託し成長した野菜を集荷すると共に、直接自社農場で栽培もしています。

b0098096_3493739.jpg素人の私が感じたこの農場の特徴は、山の中腹に水源を持ち安定した清潔な水の確保と有機肥料作りです。現在牛を60、70頭飼育してその糞と藁を混ぜて有機肥料を作っています。和牛の精子を輸入して、中国のメス牛に植え子牛を飼育しています。将来的には300頭規模に拡大する予定だそうです。牛は肉牛としても出荷します。

ハウスで作っている野菜はレタス、セロリ、トマト、アブラナ等で、路地ものではカボチャや葡萄を作っており、小山の中腹から上は桃と梨畑になっています。雲南は1年を通して気候が安定していますので、冬でも収穫でき、トマトなどは年に7回栽培出来るそうです。広さが400亩(約27万㎡)あり、機械工場の生産ラインの様な規模と作業の流れは壮観です。肥料作りや作業現場での手のかけ方等は日本農業の臭いがします。

この農場では200人ほどの人が働いており、綺麗な従業員宿舎とかなり美味しい食事が付いており、おばちゃんたちでも月2,000元以上の給料をもらっているそうです。ちなみに昆明市の労働者平均月収は2,400元ですので、農村部の収入としてはかなり良いと思います。年商は1億元規模だそうです。現在昆明・上海間の高速道路は貴州省辺りが未完成ですが、此れが完成すると大消費地までの所要時間が25時間から8時間程に短縮されますので、まだまだ消費拡大が望めそうです。

現状の課題は、安定した有機肥料の量の確保と農薬を使わない病害虫の駆除方法の確立、そして日系を含めて大手スーパーへの販路拡大と商品価値を落さない輸送方法のようです。折角のパック詰めと保冷車輸送にもかかわらず、道と車のサスペンションが悪く、目的地に到着したときに、葉物野菜の場合は傷みが出るようです。しかし、この課題・問題は時間が解決してくれそうです。

いずれにしても、この20年間の中国経済の目覚しい発展拡大と同じような勢いで農業企業集団が成長し、活躍しているのは頼もしい限りです。

まだ昆明滞在時間がありますので、他の農場を見ることが出来ましたら、その様子も改めて報告します。昆明は住みやすくて面白いところですので、離れがたい思いがしますが、7月中旬に帰国しますので、また皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

再見!
2012.6.18
長尾圭介
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by zuixihuan | 2012-06-20 03:50 | Comments(0)